近年、女性の社会進出や経済的自立への関心が高まるにつれて、資産形成への意識も大きく変化しています。少額投資非課税制度(NISA)の新制度導入や、社会保障制度の見直し議論が活発化する中で、「将来のために、私も何かできることはないか?」と考える女性が増えています。投資や資産形成は、性別に関係なく、誰もが自分の将来のために取り組むべき重要な課題となっています。
なぜ今、女性に資産形成が必要なのか?
女性が資産形成を始める理由は様々ですが、共通しているのは「将来への不安」です。妊娠や出産、育児、介護など、ライフステージの変化によってキャリアが中断されやすい女性にとって、経済的な自立は大きな課題です。
- キャリアの中断:出産や育児、介護などでキャリアが中断され、収入が途絶える期間が発生しやすい状況にあります。
- 平均寿命の長さ:女性は男性よりも平均寿命が長く、老後の生活資金をより多く準備する必要があります。
- 賃金格差:男女間の賃金格差が依然として存在し、生涯収入が男性よりも少なくなる傾向にあります。
これらの要因から、女性は老後の生活資金や、万が一の事態に備えるための資金を、より積極的に準備する必要があるのです。
資産形成を始めた女性たちの声
「日々の収入だけでは老後が不安。投資は難しいイメージがあったが、証券会社のサイトなどで情報収集し、毎月少額だが積み立て投資を始めた」と語る愛媛県在住の20代女性は、2024年から海外株に投資する投資信託を毎月1万円ずつ積み立てています。
東京都在住の30代会社員の女性は、「結婚や出産後も経済的に自立したい」という思いから、月3万円をつみたてNISAで積立投資を始めました。「投資初心者でも、長期・分散投資なら安心して始められました」と話します。
NTTデータが2024年1月に実施した全国20-30代の若年層2,000人を対象としたアンケート調査では、NISA口座を持つ18~29歳の女性のうち、約43%が「1年以内」に新しく口座を開設していたことが分かりました。これは同世代の男性(約41%)を上回る数字であり、若い女性たちの投資への関心の高さが伺えます。
主な投資手段と特徴
2024年1月から始まった新NISA制度では、年間の投資枠が拡大され、非課税期間が無期限になりました。
- つみたてNISA:月々の積立投資に適しており、年間120万円まで投資可能です。
- 一般NISA:より幅広い金融商品に投資でき、年間240万円まで投資可能です。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):将来の年金受給に向けた資産形成ができ、掛け金の全額が所得控除の対象となります。
金融業界の変革:女性が活躍できる環境づくり
金融業界では、多様な視点を取り入れたサービス提供を目指し、女性が能力を発揮しやすい環境づくりが進んでいます。大和アセットマネジメントや野村アセットマネジメントなどが中心となり、2022年に「アセット・マネジメント・ウィメンズ・フォーラム」が設立されました。このフォーラムでは、会社横断で女性のキャリアアップや学生向けの資産形成イベントを開催し、業界全体の女性活躍を推進しています。
まとめ:適切な知識と計画があれば、誰でも始められます
適切な知識と計画があれば、資産形成は誰でも始めることができます。
- 情報収集:証券会社のウェブサイトやセミナー、書籍などを活用して、投資の基礎知識を身につけていきましょう。
- 目標設定:将来の目標を明確にし、それに向けて具体的な計画を立てていきましょう。
- リスク管理:投資にはリスクが伴います。自分のリスク許容度を理解し、無理のない範囲で投資を行っていきましょう。
今こそ、未来のために、資産形成の一歩を踏み出しましょう。
